福祉支援サービス コミル
コミルは障害をお持ちの方の生活をモノの工夫によって豊かにすることをお手伝いします。
コミルは障害をお持ちの方の生活をモノの工夫によって豊かにすることをお手伝いします。
車いすや電動車いすで夜間に出歩く方には、私はライトは必須だと考えています。
だって、自転車の無灯火運転は道路交通法違反なんですよ! 無灯火で運転してたら、おまわりさんに職務質問されるんですよ!
それに、車を運転する人にはわかると思いますが、自転車よりも全体の高さの低い車いす、電動車いすは車の運転席から見つけにくいのですよ。 また、歩道の状態の悪さ(狭い、段差大きすぎ、斜めetc...)から車道を走行せざるを得ない。 (自転車は道路交通法上では「車両」なのに歩道を走って、同法上「歩行者」の車いすが車道を走るこの矛盾。)
なのに、車いす、電動車いすの無灯火は咎められないどころか、補装具としての部品、修理項目に入ってない!! (「夜光材」や「夜光反射板」としてリフレクタの類は認められています。でも、ライトは項目にないの。)
しょうがなく、皆様自費でライトをつけられています。
そんな中で、以前に電動車いすにハロゲンライトをつけられたお客様から、「ハロゲンは電気を食いすぎるからLEDにして」とのご要望を頂きました。
念のために、電動車いすの走行に影響が出ないように、ハロゲンライトと電動リクライニングの電力は走行用のメインバッテリーとは別のサブバッテリーから取っています。 ある日、ハロゲンライトをつけていたらサブバッテリーが空になり、電動リクライニングも動かなくなったとのこと。 ハロゲンライトは、12V 35W のものを両サイドに1つずつ付けていたので、2つ合わせて6A近くも電気が流れていたことになる! そりゃ、がんがん減りますわ。
そこで、照明用のLEDを入手しました。EP204K-150G1R1B1-CAです。 蛍光材で白色を発光するのではなく、RGB3色のLEDを1つのパッケージに封入し、いっぺんに3つ点灯することで白色を発するLEDです。 しかもこの3つおのおのに150mAまで流せるハイパワー品!
これを、もとのハロゲンライトの筐体の中に組み込みます。
まず、もとのハロゲンライト
LEDのユニット部はこんな風に組み付けました。
全部で450mA近く流れるので、かなり発熱します。 だもんで、しっかりと放熱させる必要があります。 そこで、LEDのつく前面には反射板を兼ねてアルミ板の放熱板。
背面には電流制限抵抗と放熱のヒートシンク。
これを筐体に組み入れるとこうなります。 左が元のハロゲンライト入り、右がLEDユニット入り。
これを電動車いす Quantum Blast に取り付けて、点灯させたのが下の写真です。
今まで使っておられたハロゲンライトよりは暗いでしょうけど、LEDとしてはかなり明るい!! さぁ、これで夜道もがんがん走っていただきましょう。 (でも気をつけてね。>お客様)
上記のケースは、かなりの明るさが必要で、でもサブバッテリーは既に積んでいるから電力は余裕があるという特殊なケースでした。
ここまでのケースはめったになく、車いす/電動車いすのライトで一番多く承るのは自転車用ライトを加工するケースです。 よく使うのは、キャットアイの商品
自転車用のライトはもともとパイプに取り付けることが前提でもあり、無加工で付けることが出来ることが多いです。 ただ、ライトの電源スイッチがライトの背面などに付いているため、ユーザ様が操作できないケースも少なからずあります。 その場合、私がライトを加工して、操作しやすい箇所に操作しやすいスイッチを付けるという改造を数件承ったことがあります。
改造後の写真を残していなかったので、今ここに掲示することができませんが、またご要望を承ったらここに掲示します。
blog comments powered by Disqus