福祉支援サービス コミル
コミルは障害をお持ちの方の生活をモノの工夫によって豊かにすることをお手伝いします。
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先日、某メーリングリストで質問が投稿され、あわてて記事を書いています。m(_ _)m
先週、頸髄損傷のお客様よりご依頼をいただいていた、トラックボールの改造品をお納めしました。
改造のもとにしたのは、ケンジントンのエキスパートマウス。
このトラックボールは、ボールが大きく重く、ある程度の負荷もあるため、上肢の大きな動きや下肢での操作がしやすいです。 また、ドラッグやダブルクリックも4個あるクリックボタンに割り当てることができます。
「マウスは使いにくいのだけど、キーボードの操作はなんとかできる。でもマウスキーでのマウス操作はまだるっこしいしなぁ。」 という方には使える可能性の非常に高いトラックボールだと思います。
さて、このトラックボールのクリックボタンを操作しにくい方のために、外部に入力スイッチをつなげます。
単にトラックボールとは別にクリックボタンを設けるだけであれば、
などをパソコンのUSB端子につなげて、入力スイッチをつなげれば可能です。
ところが、これですとトラックボールのクリックボタンも同時に使用できるため、「トラックボールのクリックボタンに触れてしまって誤操作」することを防げません。
そこで、トラックボールの内部に手を入れて、「外部に入力スイッチをつなげると同時にトラックボールのクリックボタンを無効にする」ようにします。
具体的には、
ようにしました。
外見はこんな風に違和感なく(本当か?)収まっています。
内部の改造は、基盤のパターンカット、1/20インチ間隔のICの足への直半田付け・・・と結構ディープなことをしています。 だもんで、「初めて押しボタンスイッチを作ってみました」という方にお勧めできる改造ではまったくありません!!!
この種の改造はこれで3回目です。 結構頻度の高いニーズなんですね。
「トラックボールのクリックボタンに触れて誤操作してしまう」対策として、キーガード(キーボードプロテクタ)のようなものをトラックボールに装着するという方法もあります。
実際に作ったのが、以下の写真
ちなみに、この時のトラックボールは、ボールの動きに負荷を与えるために、ボールの受け部(くぼみ)に少しだけフェルトを張っています。 現行の上節の機種であれば、負荷は高いためフェルトを貼る必要はないでしょう。
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